「隔週刊自衛隊コレクション」の第7巻は潜水艦乗り・サブマリナーたちの成長の物語だった。

ディアゴスティーニから「隔週刊自衛隊DVDコレクション」の第7巻と第8巻が届いた。
第7巻は潜水艦の教育訓練隊を扱った「海上自衛隊潜水艦部隊」、第8巻はブルーインパルスの歴史を綴った「Blue is Blue The 50 years」だ。
オレは船がニガテなんで、海上自衛隊についての知識はあんまりねえ。
ニガテな理由はアレだ、すぐ船酔いすんだ。
だが、潜水艦だけは興味があって、さっそくDVDを見てみることにした。

潜水艦に興味がある理由、それは有川浩の「自衛隊3部作」の中で「海の底」が一番好きだからだ。
陸上自衛隊を扱った「塩の街」、海上自衛隊を扱った「海の底」、そして航空自衛隊を扱った「空の中」。
その中でオレは「海の底」が一番好きだ。
理由は一番自衛官が主役の作品だからってのと、3部作の中では現実的に発生しうる物語だからだ。
桜祭りで一般開放されてた横須賀の米軍基地に、突如海からザリガニみたいな巨大生物が現れて人々を襲い補食する。
そんな中、停泊していたおやしお型潜水艦「きりしお」に逃げ込んだ2人の潜水艦乗りである自衛官と、彼らの艦長が自分の命に代えて救った少年少女たちの物語だ。

付録のDVDは、お馴染みワックの「海上自衛隊潜水艦部隊」。
だいぶ古い作品で今から8年前の2011年にリリースされてる。
とは言え今でも3,000円ぐらいで売られてる作品なんで、1,400円程度で買えると思ったらお買い得だ。
DVDのテーマは潜水艦教育訓練隊への密着だ。
潜水艦の基礎を学ぶところで、正式名称は「海曹士専修科潜水艦課程」と言う。
潜水艦乗りになるには、体力学力のほか航空機パイロット並の適正検査を追加する必要がある。
潜水艦は一度出航したら長期間狭い船内で大人数と暮らすことになる。
そこには高い協調性が求められ、世界的にも潜水艦乗りはエリートとして扱われるそうだ。
海上自衛隊が運用している潜水艦は2種類。
1998年から運用を開始したおやしお型潜水艦と、2009年から運用を開始したそうりゅう型潜水艦。
そうりゅう型潜水艦は、ディーゼルエンジンの潜水艦としては世界最大になる。
大人の事情もあって、原子力潜水艦はアメリカ、イギリス、ロシア、中国、インドの核保有五大国しか持ってねえ。

DVDでは潜水艦の潜行シーンもあったが、潜水艦の潜行を「沈む」と言うのはNGだ。
潜水艦は「沈む」のではなく「潜る」。
これ、間違えると潜水艦乗りは「イラっ」と来るそうだから、言葉は気をつけて使おう。
理由は言わねえでもわかるよな。
潜行のシーンもあれば浮上のシーンもある。
潜水艦が緊急浮上する姿は、まさにトム・クランシーの映画の世界だ。

「海の底」を読んでて気になったことがある。
任務を終えた潜水艦乗りは相当ニオうそうだ。
このことは本作のマガジンでも語られていた。
ディーゼルのニオイや長期間風呂に入ってねえ男のニオイがカラダに染み着いていて、上陸後はタクシーに乗車拒否されるし、電車に乗ったら周りから人が消えるそうだ。
そんな環境の中で国防に就いてくれているサブマリナーのみなさんには、本当にアタマが下がる。
せめて国費でファブリーズを支給してあげて欲しい。 


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「海の中」は名ストーリーだ。