日本で4番目に高いビルにあるホテルに泊まってきました。

宿泊
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大阪市住之江区にある人口島「咲洲」には、日本で4番目に高いビルがあります。
その名は「大阪府咲洲庁舎」。
「さきしまコスモタワー」という愛称でも知られています。
実は東京都庁よりも大阪府の庁舎の方が高いのです。
元々は世界各地にあるワールドトレードセンタービルの1つとして建てられた「大阪ワールドトレードセンタービルディング(大阪WTC)」でした。
大阪WTCは1995年に竣工しましたが、ご存じの通りその頃にバブルが崩壊。
オフィスの入居が予定通りに進まなかったこともあり、第三セクターで運営されていた大阪WTCは債務超過に陥り、その後、大阪府に譲渡されて現在の名前になりました。

さきしまコスモタワーの高さは256.0m、地上55階地下3階建てのビルです。
ただし42階は欠番で存在しないので、1階分さばを読んでいます。
いいのかそれで。
最上階の55階は展望台になっていますが、東京都庁と違ってこちらは有料です。
ちなみにビルの高さの第1位はあべのハルカス(高さ300.0m)、第2位は横浜ランドマークタワー(高さ296.3m)、第3位はSiSりんくうタワー(旧りんくうゲートタワービル、高さ256.1m)です。
3位と4位の差はわずか0.1m、もはや誤差の範囲です。
ちなみにこちらのビルもバブル期に第三セクター形式で建てられ、バブル崩壊後に破綻しています。
2019年、このビルの7階から17階に「さきしまコスモタワーホテル」がオープンしました。
日本で4番目に高いビルの中にできたホテルには前々から興味があり、ちょうど咲洲に用事があったので、今回1泊してみることにしました。

ホテル専用のエレベーターで17階に上がると、まず2頭の虎が出迎えます。
日本風ですがどこか派手なエントランスは、インバウンド需要を意識しているんだと思います。
フロント階の窓は大きめのものになっていて、大阪湾を望むことができます。
チェックインはこのフロアで行います。
フロント階はラウンジにもなっていますから、景色を見ながらここで一息つくこともできます。
夕方の時間帯であれば、新門司行きのフェリー「さんふらわあ」が停泊しているのを見ることができると思います。
客室階はフロント階よりも下にあります。
楽天トラベルで予約したプランは「モデレートツインジャパニーズスタイル」という部屋で、夕食と朝食付きでした。
宿泊料金は8,100円。
客室階は7階から17階らしいのですが、エレベータは10階から下は止まらないようになっていました。
コロナ禍で宿泊客が減って、一部フロアを使っていないのかも知れません。
今回自分は10階の部屋でした。

ドアを開けると縦長の部屋が目に入ります。
部屋の広さは35.03㎡。
ツインルームだとしても広めだと思います。
幅122cmのベッドが2つ置いてあって、その奧には琉球畳が敷いてあります。
壁には墨で書いたようなアート。
ガチでインバンドを意識してるよな。
畳でゴロゴロできるのは日本人としてもうれしいです。
浴室とシャワートイレはセパレートになっていて、ゆっくり湯船につかることができました。

夕食はチェックイン時に指定した時間にフロントに取りに行きます。
「ご馳走屋惣兵衛」というケータリングのお弁当でした。
中身はコロッケとハンバーグ、焼魚に煮物が入った和洋風のおかずです。
公式サイトを見ても該当するお弁当が見当たらなかったので、もしかしたらホテルが特注したものかも知れません。
1,000円前後はすると思いますから、宿泊料金から考えるとお得なプランです。

朝食はビュッフェ形式。
遅い時間に行ったのですが、そんなに混んではいませんでした。
ここのホテルの評判メニューはカレーライスとトリュフ入りのスクランブルエッグだそうです。
ビュッフェのメニューは多く、ドリンクやデザートも豊富でした。
好きなおかずをいろいろ取っていったら、和洋ごちゃまぜなプレートが出来上がっていました。
カレーは「さきしまスパイスカレー」という名前なのですが、その名の通り食べていると汗が噴き出すほどの辛さなのですが、この辛さにハマります。
辛いの上等、ばっちこい。
食後にはドーナツと、小松菜のスムージーをいただきました。
スムージーみたいなオシャレな飲み物飲んだの生まれて初めてだ。
ドーナツはカラフルなものが数種類用意されていますから、お子様連れにはいいと思います。
食事はどれもおいしかったのですが、その中でも自分は焼き魚とごはん&漬物が気に入りました。
次に泊まった時は和食で攻めたいと思います。

さきしまコスモタワーホテルと言えば、気になるのは大阪府とのトラブルです。
ホテル側が家賃を滞納していて、大阪府が賃貸契約を解除したとのニュースが流れたのは2020年の8月。
2019年10月から2020年7月まで計3億円以上の賃料を滞納しているとのことですが、ホテル側は客室から想定以上のエレベーターの騒音が聞こえ、その改修費用に4億円がかかったので相殺するよう求めているようです。
ただ、ホテル側は滞納していないとのニュースリリースを出していて、その中には複数の関係社名が出てくるため、権利関係がどうなっているのか正直よくわかりません。
泊まった印象では、エレベーターの音は特に気にはなりませんでした。
元々このホテルは大量に空いているテナントエリアを埋めるために誘致したもので、ホテルが立ち退いたとしても代わりに入居するテナント候補があるわけでもないと思います。
それよりも、一般のテナントエリアをここまでよくホテルの客室に改装できたものだと関心します。

昔はすぐ近くにある大阪ATC(イベントやショッピングモール施設)にも、観光バスが大量の外国人観光客を送り込んでいました。
コロナ禍で今はすっかり人出が減ってしまいましたが、2食付きで8,100円で泊まることができたのも、こういう時期だったからだと思います。
咲洲には2019年「G20大阪サミット」が開かれたコンベンションセンター「インテックス大阪」があります。
インテックス大阪からも徒歩圏内のホテルですから、イベント参加の前泊にも便利だと思います。
いずれコロナによる行動制限は解除される日もやってくるでしょう。
食事がおいしいホテルでもありますから、大阪府とのトラブルもうまく解決して欲しいと思います。

あとがき

スポーツ用品メーカーの美津濃(通称:ミズノ)の本社ビルは、このビルのすぐ目の前にあります。正式な漢字社名だと「津」ですが、カタカナになると「ズ」です。ここ試験で出ます。


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