新型コロナウイルスで陽性と言われたので宿泊療養施設に入っていました。

日常
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体がダルいなと思ったのは、9月12日の夜でした。
体温を測って見たのですが、達成スコアは37度ぐらいです。
その時は風邪かな?と思って早めに寝ることにしたのですが、日付が変わった9月13日深夜頃から何だか激しくしんどくなってきました。
あ、これって、ウワサのヤベえやつじゃねえか?
そう思って体温を測ったら、37.8度まで熱が上がっていました。
とりあえず解熱剤を飲んでその日は眠ったのですが、朝起きたら体温36.8度。
なんだ気のせいじゃん。
と油断したら昼過ぎに体温がどんどん上昇して、38度に到達した時点でかかりつけのお医者さんに電話をしました。
夕方に予約を取って向かってみたら、そのまま奥の診察台に通されて、いつものお医者ざんが完全防備の格好でやってきます。
鼻の奥をぐりぐりされましたが、夕方遅かったこともあって、結果は明日のお昼頃にわかるとのことで、その日は解熱剤や漢方を処方してもらって帰りました。
薬局もかかりつけのところがあったので、事前に発熱していてPCR検査の結果待ちであることを電話してみたのですが、今なら他の患者さんもいないので、そのまま来てもらっても大丈夫とのこと。
今回、本当に思ったのですが、普段からかかりつけのお医者さんと薬局は作っておいた方がいいと思います。

翌日、昼前にかかってきたお医者さんからの電話は「陽性でしたよー」と明るい声。
そう言えばこのお医者さん、インフルエンザにかかった時も明るく「陽性ですよー」と言ってた気がします。
結果については県に報告することと、自宅療養になるので保健所から連絡があると思うとのことだったのですが、我が家には高齢者もいますから自宅療養はできれば避けたい。
そう思って地元の保健所の相談ダイヤルに電話してみたところ、宿泊療養施設に空きはあるとのことで、明後日の9月16日には入所できるとのことでした。
入所の際に必要になるものを聞いたので、それらを準備しつつ、今日、明日はどうしようかなと思っていたところ、夕方前に再び保健所から電話があって、明日9月15日入所できるとのこと。
保健所と兵庫県の担当の方がずいぶんとがんばってくれたようです。
マジ感謝。

宿泊療養施設に入る時は、公共交通機関を使って移動できないこともあって、自宅まで送迎車が迎えに来てくれます。
ドライバーの人、テレビで見たことあるガチの防護服着ていました。
宿泊療養施設までの移動は他の療養者の人と一緒になると聞いていたのですが、今回は自分だけで貸切状態でした。
送迎車は8人乗り程度のバンでしたが、元々は福祉関係のタクシーだったのか、タクシーメーターが付いています。
ちなみに施設に着く頃にはメーターは1万円を超えていました。

自分が入った宿泊療養施設はJR姫路駅前にある「東横INN」でした。
姫路駅近くには東横INNが北と南に2つあるのですが、今回入所したのは南口にあるホテルです。
実は北口の東横INNは比較的新しいホテルで、浴室も段差がないユニットバスですし、レインシャワーも備えています。
一方で、南口の東横INNは比較的古いホテルなので、ユニットバスにも段差があります。
夜は隣の人が咳き込んだ音などが聞こえてきましたが、ただ、自分のせきも相手に聞こえていると思いますから、そこはお互い様だと思います。
気になる人は、耳栓やノイズキャンセル機能の付いたヘッドフォンなどを持ち込んだ方がいいと思います。

実は、入所した時には熱はもう下がっていました。
隔離期間は発症日から7日後までだそうです。
その時点で24時間、解熱剤などを使わずに症状軽快状態が続いている必要があるようですが、自分の場合は37.8度の熱を確認したのが9月13日だったので、そこからカウントすることになりました。
ですから退所日は9月20日の予定になります。
元々は10日間だったそうなので、3日ほど緩和されたようです。

宿泊療養施設は営業状態の東横INNではないですから、いくつか制約があります。
まず、なぜか部屋にハンガーがありません。
7日間も籠るわけですから浴室で服の洗濯をしたりすると思いますが、乾かすためには自分でハンガーを持ち込む必要があります。
もちろん洗剤も必要です。
シャンプー類は備え付けられていますが、タオル類は一式のみです。
それを7日間使うわけですから、こまめに洗濯するか、もしくは替えのタオルを持ち込んでいた方がいいでしょう。
自分はいつも利用しないので気になりませんが、スリッパもありませんでした。

毎日7時と16時に、検温とパルスオキシメーターの測定を行います。
従って、毎朝7時に大音量の館内放送で起こされます。
結果はスマホで登録するのですが、登録サイトは「kintone」+「フォームブリッジ」で作られていました。
自分もkintoneは仕事で使っていますが、今回、コロナ関連業務をkintoneで作成した自治体は多いみたいですね。
国産のクラウドサービスが利用されるのはいいことだと思います。
夕方の健康報告が終わったら看護師さんから内線電話がかかってくるので、何かあったら相談できます。
退所日の退所時間も、前日にこの電話で看護師さんと相談して決めました。
ちなみに宿泊療養施設には24時間、看護師さんが待機してくれているそうです。
他にもストレスについて相談できる相談員さんが滞在しているそうなんですが、ここの宿泊療養施設の場合は精神保健福祉センターから原則水曜日にやってくるそうです。
自分の場合は木曜日に入所したので、相談員さんはいませんでした。

1日2回の健康報告が終わったら、後は食事の時間まで自由時間です。
と言うか、基本的に1日中、自由時間です。
自分はノートパソコンを持ち込んで普通に仕事していましたが、もちろん客室にはテレビがありますし、有料のオンデマンドビデオ(VOD)もONになっていました。
東横INNのVODってアダルトはないけどな。
VODでは「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」が視聴できたので、久しぶりに見てみました。

懐かしい。
この映画を見てFF14を始めたヒカセン(=光の戦士、プレイヤーを差す愛称)も多いと思います。
自分もその1人です。

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宿泊療養施設と言うと、食事がヒドいという話も耳にしたことがありますが、自分が入所した施設の食事はおいしかったです。
実はすぐ近くにJR姫路駅で駅弁を販売している「まねき食品」があって、食事はほとんどここの仕出し弁当でした。
価格的には700円から1,000円ぐらいのお弁当が多かったと思います。

配られるのはお弁当と飲み物が1つずつです。
あと、夕食にはインスタントのお味噌汁が付いてきます。
8時、12時、18時に館内アナウンスがあって、エレベーター前の配膳台まで取りに行きます。
入所者は9階の1フロアに集められていましたが、取りに行くタイミングをみんなずらしていることもあり、混み合うことはありませんでした。
自治体によっては任意で持って帰ることができるカップ焼きそばなどを配っているところもあるそうですが、自分が入所した施設はそうしたオプションはありませんでした。
東京都って豪華だったイメージがある。

宿泊療養施設から外に出ることはできないのですが、ネットショップで買った物を受け取ることはできます。
ただし、禁止なものもあります。
もちろんお酒はNG。
あと、カップ麺もNGでした。
カップ麺の残ったスープを洗面台に流すと、排水が詰まる可能性があるからだそうです。
営業中のホテルであれば毎日清掃が入りますが、宿泊療養中は清掃が入らないことも影響していると思います。
自分はミネラルウォーターとピザポテトを箱買いして配達してもらいました。

振り返ってみると、高熱が出たのは体の異常を感じてから3日ぐらいでした。
熱は37.8度から38度ぐらい出ましたが、解熱剤を飲めば下がります。
インフルエンザの時は解熱剤を飲んでも熱が下がらなかったので、それと比べるとずいぶんと楽でした。
タミフル飲んだその夜は幻覚も見たしな。
ワクチンを3回接種済みだったこともあるかと思います。

新型コロナウイルスにかかって思ったことは3つあります。
まず1つは日頃からかかりつけ医を作っておくこと。
発熱したらまずはかかりつけ医に相談することになっていますが、かかりつけ医がいない場合は保健所に連絡して受診してくれる病院を探すところからスタートします。
ただでさえも不安な上に、これは結構しんどいと思います。
自分の場合は日頃からお世話になっている地元の内科がありましたから、電話で相談したら時間指定で予約を取ってくれましたし、病院に行ったらそのまま診察台に通されて安心しました。
また、薬局もいつもお世話になっているところがありましたから、発熱している状態でもスムーズに対応していただけました。
2つ目は、いざと言うときのために冷却シートを買い置きしておくこと。
自分の場合は夏に買った「ひえひえ天国」がまだ残っていたので、ものすごく重宝しました。

これがあるかないかで発熱時はだいぶ変わります。
季節によっては手に入りやすいのですが、冬は常備しているお店も薬局とかに限られると思いますし、一人暮らしの人だとその時になって購入するのも大変です。
一箱ぐらいは家に常備しておくのがいいかなと思います。
マジで救われたわこれに。
最後に、自分はやっていないのですが、返礼品目的のふるさと納税はやらずに、自分が住んでいる地元の自治体に税金は収めようと思いました。
もちろん、元々のふるさと納税の趣旨通り、自分が生まれ育った地元を離れた人が、ふるさとを応援したくて納税するのはいいと思います。
ですが、返礼品を目的にしたふるさと納税の場合、返礼品が貰えて本人はうれしいかも知れませんが、本来はいるはずであった税金は自分が住んでいる自治体には入りません。
もっと言うと、ふるさと納税の紹介サイトを経由した場合は、サイト運営者に手数料を支払わなければならないので、ふるさと納税を行なった先の自治体にも、本来の税金全額が入るわけではないと思います。
今回のように、新型コロナウイルスにかかって頼るのは、今自分が住んでいる自治体です。
自分の場合は地元の保健所と県の担当者の方が急いで対応してくれた結果、陽性判定の翌日に宿泊療養施設に入ることができました。
そうした人たちのコストは税金で賄われています。
税収が減れば住民サービスも縮小されてしまうかも知れません。
自分ができることは、自分が住んでいる自治体にしっかり税金を収めることだと思いました。
もちろんふるさと納税の返礼品で、地元の産業が潤っている部分もあると思いますから、難しいところかも知れません。
Amazonギフト券配った自治体もありましたが、
それはさすがに違う気がする。

あとがき

保健所と兵庫県の担当者の方、そして宿泊療養施設の方、看護師さん、送迎してくれたタクシーのドライバーさん、明るく「陽性でしたよー」と連絡をくれたかかりつけのお医者さんに感謝致します。

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